このページを書いている人の自己紹介

こんにちは。「自己紹介」と書きましたが、どちらかというと自分の道のり的なことを紹介しながら「こんな風にイラストを描くこと、デザインというものを考えることに向き合ってきました」というスタンスで紹介とさせていただきます。

もともと子供のころから絵を描くことは好きでした。特に小学生の頃は、美術の先生に作品を褒められることが多かったので美術は得意であり、好きな科目だったのを覚えています。その中でも版画が好きで、年賀状も世の中にパソコンが登場するまでは毎年版画を彫って干支を刷っていました。

もうひとつ、家で購読していた新聞の日曜欄の表紙が、切り絵の滝平二郎さんで、その切り絵が子どものころから大好きでした。版画も切り絵とちょっと似た世界だと当時は思っていたのだと思います。切絵とまではいきませんでしたが、黒い画用紙を切り抜いて、上からスポンジに絵の具をつけたものをポンポンと叩いて浮かび上がられる絵を一生懸命作っていた記憶があります。

そんな私も社会人になるとイラストや絵を描くことがは遠ざかっていました。というよりも、仕事で何かイラストや絵を描く機会がなかったのだと思います。

そんな時、仕事で訪れた事務所でweb制作の仕事を担当していた方がAdobeのイラストレーターを使っていました。その様子を見たり、確かちょっとだけ使い方を教えてもらったのだと思います。

それが楽しくて、というか、美しく描けることに感動して、「イラストレーターって使ってみたい」と思いました。当時はまだwebで検索しても情報が豊富ではなかったので、本屋に行って入門編の専門の本を購入し、その事務所の方から少しだけ使わせてもらいながら基本的な操作を勉強しました。

でも、やっぱり一石二鳥に、頭に思い描く絵が目の前でスラスラ描けるようになったりはしなかったのです。

基本的な操作方法を覚えたくらいの段階で、再びイラストからちょっと離れてしまいました。

その後時代はweb全盛期に突入。自分のホームページを持つ人が増えていき、特に海でダイビングすることを趣味としていた私は、他のダイバーが撮影した水中写真をどんどんホームページにUPして世の中に公開していたのをうらやましく思っていました。でも、私は水中写真撮影のセンスもあまり無かったのです。

ダイビングをすると、その日の夜にみんなでワイワイやりながら「ログブック」をつけるのが恒例ですが、その日見た魚の名前を文字で書いていて「ちょっとつまらないなあ」と思っていました。それにたくさんの文字を書くのも疲れる(笑)。そんな時に「魚のシール作って毎回ログブックに貼ったらカワイイ記録になるんじゃないか」と思って、以前さわったことのあったイラストレーターに再び注目するのです。魚のイラストのシールって当時は売っていなかったんです。これは自分のためだけじゃなく、きっとそんなシールがほしいダイバーも多いはず!そう思ったのがキッカケで魚のイラストを描き始めました。

もちろん最初から自分で納得のいくイラストが描けるわけもなかったので、本当に描きやすい(模様が単純とか)の魚を選んで数を増やし、ちょっとだけ印刷したりしてお土産として売ってもらったりしていました。そして、念願の自分のホームページも作り、そこでイラスト公開をしたりしたのです。

その熱もちょっと冷めて、またまたイラストから離れます。そんな中、仕事で結婚披露宴の担当をする部署で働くことになりました。一組のカップルが夫婦になる、そんなハレの舞台にはいろいろな飾りが必要です。ウェルカムボードや座席のメニュー、席札、座席表などなど。今までの自分のテイストとは違うけれど、華やかなウエディングを飾るイラストを仕事で提案していくことになります。最初は自分の作ったものに全く自信がありませんでしたが、お客様や同僚から褒めてもらえるようになると、やっぱり嬉しくなっていって、ウエディング向きのものを作れるようになっていきました。「必要とされる仕事としてイラストを描く」それは、経験にもなり、練習にもなる。その経験で、何度か挫折してきたイラストレーターの使い方をしっかり身につけることが出来たと思います。

その後は魚のイラストにも再びチャレンジしたり、最近では、「沖縄らしいもの」にこだわってイラストを描いています。沖縄の文化、風習、伝統を伝えたり残したりしていく何かの役に立てたら・・・そんな想いで描いています。

Posted by frogfish