名刺デザインの考え方と手順とは?

2022年1月27日合成フォント,名刺

正直、自分で名刺を持っていないような若かった時代には「名刺って必要な内容だけ書いてあればそれでいいんじゃない?」と思ってました。特に会社などに勤めていれば「会社で定型が決まっているもの」で自分で考えるなんて思ってもいなかったのだと思います。だからなのか、名刺のデザインというものがピンと来ないというのが正直なところだったので、とても勉強になりました!

2020年からスタートしているAdobeいろはシリーズのIllustrator無料オンライン講座では、何回か名刺のデザインが取り上げられています。

デザイナーじゃないけど、「いい名刺をデザイン」したい! 〜 つくる流れと考えかた 〜(2020.4.29)

Illustratorで「名刺デザイン」。目的に達する、「考えかたと手順」を教えます!<前編> (2021.4.14)

Illustratorで「名刺デザイン」。目的に達する、「考えかたと手順」を教えます!<後編> (2021.4.22)

名刺の目的?

デザインする大まかな考え方・流れは講師のアトオシさんがいつもお話しされているとおり、ゴールを考え、既存のデザインをリサーチしてラフを描き、それからIllustratorを操作していきます。フォントやレイアウト、カラーを検証して作っていくのですが、名刺ならではだと感じた点は、

・スペースが小さいので目的にあった情報の優先順位を決めること

でした。

どんな人に渡すことを想定するのか、目的を考えるというのが新鮮。そんなこと考えて名刺渡したことあったかな・・・?と自分のことを振り返ります。

でも確かに業種、自分の立場、肩書などによって、名刺を渡す相手には偏りがあると改めて思いました。

講座の中で取り上げられていた「構成の目的:目的によってレイアウトも変わる」というのが、実際の制作事例で理解できた気がします。

もうひとつ、テキストなどの情報を揃えるということが、名刺では他の媒体以上に重要だと感じました。揃えることでパッ見た時の印象がかなり変わります。

確かに名刺ってあまりじっくり見ることってないですよね。交換する時に見ただけでその後一度も見ないという人もたくさんいるでしょう。最初の一瞬の印象、それが名刺の役割でもあるような気がします。

カーニングや文字の大きさ、ベースラインなど名刺では少しずつ調整しつつ、最適なものを検証していく工程は必ず必要だと思います。

今は自分で名刺を作るツールがたくさんあって、豊富なテンプレートを利用して印刷している方も多いと思いますが、そんな時に、名刺デザインの考え方や手順がわかっていると、さらにワンランク上の名刺を作ることができそうです!

気になるIllustratorツール

今回の講座に登場してきたIllustratorのツールは、
「合成フォント」
日本語フォントを比較・検証し、それに合った英文フォントを比較・検証しますが、その組み合わせは使いまわしが出来そうです。

そんな時に合成フォントを作成すると役に立ちますね!

Adobe Blog「フォントの魅力をさらにひきだす「合成フォント」で和欧混植にチャレンジしよう