アウトプットの時間~チラシテンプレートをトレースして練習してみた~

2022年1月27日AdobeStock,チラシ,テンプレート

前回とは別のチラシテンプレートをAdobe stockからダウンロードしてカスタマイズして自分のチラシを作ってみます。

今回ダウンロードしたテンプレートの1枚

すぐに変更するのではなく、まずはテンプレートの分析から。

レイヤーは3枚に分かれていました。

  • テキスト
  • プレースホルダー
  • 背景イラスト

情報の優先順位

テキストで優先順位を見ていきます。一番大きいサイズのテキストは183pxで、真ん中に配置されているイベント名。続いて、チラシ下部の日付。次にその右横の開催時間です。そのあとは順に、開催する地名、会場の場所、主催する団体名、開催回数。

日付とそれ以下の順位の文字の大きさには結構差がありますね。

そして、サイズの小さい、プログラムや写真のキャプション、またチラシ下部の説明部分のテキストは、さらにぐっと小さいサイズになっています。

全体的に言えば、大中小の差が明確に区別されたテキスト・・・ということで、情報の優先順位がわかりやすい!

骨の部分~配置~

イベント名、地名、開催場所はチラシ中央に集められています。主催者名はチラシの一番下に。この並びはイベントチラシとしては定番なのではないかと思います。そういえば、日付と時間も多くの場合はセットで配置されていますよね。

そして、中央やや下に3列に並んで画像とキャプションが並んでいます。写真も3つ同じ大きさ。「順位は同等」という意味に受け取れます。

この配置が、グループも視覚化しています。真ん中に集められたグループ、そして、3列の画像とセットのグループ、さらに一番下のグループ。一番下のグループは、さらにその中で大小のグループに分かれている印象。日付と時間グループと、内容説明のテキストグループです。

肉の部分~フォント~

テンプレートのフォントは5種類でした。

  • VDL V7丸ゴシック M
  • TBカリグラゴシック Std E
  • VDL 京千社 R
  • 凸版文久見出しゴシック Std EB
  • どんぐりかな+TBカリグラゴシ

今回は全て日本語フォントです。優先順位一番のイベント名に使われていたのは、「どんぐりかな+TBカリグラゴシ」。イベント感あふれる力強くわくわくを主張している印象です。

他に特徴的だと感じたのは、VDL京千社Rのフォントです。ひらがなだとその特徴がよくわかる気がします。お祭りイメージですよね。

優先順位の低い、フォントサイズの小さい文字は見やすさを優先しているように感じました。

背景グラフィック

背景のメインカラー。パッと見た時に「ちょっと明るすぎない?」と感じたのですが、思えばお祭り会場の夜空って周辺より明るい気がします。黒に近い色にすると暗い感じになってしまいそうで、絶妙な濃紺だと思いました。

グラフィックは「花火」と「ちょうちん」。花火は大中マルと形は3種類。それぞれ透明度が違うところにプロの技を感じました。同じ形・大きさでも色や透明度を変更するだけで違う表情になります。

ちょうちんのグラフィック、よく見ると粒子のような模様が入っています。何か効果を設定しているのかと思ったのですが、そうではなく、テクスチャの模様を型抜き?されていました。

さらに背景も同じ粒子のようなテクスチャありのパターンスウォッチでした!これで夜を表現し、ちょうちんの灯りが微妙にちらちらしているようなテイストを出していたのですね!この技はすごく勉強になります!

改めて感じたこと

テンプレートの全体をパッと見るだけでは細かいところはわからないということに今回気がつくことが出来ました。ほんのちょっとした工夫、それがプロのようなデザインに近づけるかどうか・・・という違いなのだと思います。テンプレートを研究して、その時気がついたことを書き留めて蓄積していくと、それらをいつか自分のデザインに取り入れることが出来るのではないでしょうか!

確かに良い勉強方法だと実感しました。

カスタマイズしたチラシ